パートナーとの再婚を希望していても、なかなか自分たちの思うように周囲の状況が進まない場合、どうしますか?
最近は50代、60代の婚活が活発になっているようで再婚する人が増えているそうです。
シニア専門の結婚相談所もありますし。
今日は事実婚についてです。
事実婚か入籍をする法律婚か迷っている人は参考にしてくださいね。
50代の再婚では事実婚がメリットがあるよという話です。
50代での再婚は事実婚を選ぶ人が増えている

私は若い頃、友人たちと結婚後の姓について話し合ったことがあります。
夫婦別姓についてですね。
その当時は結婚したら夫の姓を名乗ることが一般的でしたので、夫婦別姓だなんて考えたこともありませんでしたねー。
私の希望は姓を変えないということ。
でも生まれてくる子どものことを考えると同姓も仕方がないかなと。
でもその反面、好きな彼の名字になったらと想像してキャーキャー言ってました(笑)
50代となると社会的にもそれなりの地位が築かれていますよね。
そこで再婚して姓を変更となると・・・。
こっそり再婚したつもりでも、姓が変わるとウワサになるかもです。
なのでけっこうハードルが高いかなと思います。
入籍は紙一枚のことだけど(これもハードル高い?)その後の環境はふたりだけのことでは済まなくなります。
大人結婚は事実婚もアリと考えたほうがいいのかもしれませんね。
大手の結婚相談所「パートナーエージェント」が50代から60代の男女に恋愛や結婚について調査しています。
毎年敬老の日に調査しているそうですよ。
その結果、
「結婚(入籍)相手が欲しい」(6.1%)、「事実婚・同棲相手が欲しい」(3.7%)、「恋人が欲しい」(7.1%)など、あわせて31.1%がパートナーを求めています。
これは女性の恋愛・結婚(事実婚を含む)の願望についての調査結果なのですが、2015年が29.4%、2016年が27.7%なのでわずかですが増えているということですね。
事実婚を選ぶ理由

法律婚ではなく事実婚を選ぶのには名字のことだけではなく、理由があります。
詳しくお伝えしますね。
姓が変らない
先ほどもお伝えしたように事実婚の場合は姓を変える必要がありません。
夫婦別姓OKが事実婚の良さとも言えますよね。
事実婚を望む女性の多くは姓が変わらないことを理由に挙げています。
名字が変わると免許証やパスポートなど面倒な手続きが必要になりますしね。
また、仕事の面でも名字が変わらないメリットは大きいです。
【入籍することで必要となる主な手続き】
- 戸籍の届出
- 住民票の届出
- 印鑑の作成
- 金融機関の氏名変更
- 保険の契約者、被保険者の氏名変更、受取人の変更
- パスポートの氏名変更
- 保有資格の氏名変更
- 自動車免許など免許証の氏名変更
- 勤務先での氏名変更
特に職場では不都合が多いし、名字が変わることのデメリットしか考えられんねー
初婚だったらいいのですが50代過ぎての変更は今さら感がいっぱいですね。
あ、補足ですが、「職場で呼ばれる名前の変更」だけを考えると、法律上の結婚をしても旧姓で呼んでもらうという方法もありますよね。
公務員時代、同僚が旧姓のままで呼ばれてました。
親戚づきあいと距離を保つことができる
親戚付き合い、あなたは上手にできていますか?
私はどちらかといえば苦手です。人見知りですから(笑)
人見知りじゃなくても苦手だと感じる人は多いでしょう。
事実婚はパートナーとの両親や兄弟と姻族関係にならないのですね。
メリットだと感じる人はきっと多いはず。
夫婦関係を解消しても戸籍にバツがつかない
法律婚の場合、離婚をするとなると離婚届けを提出しなければいけませんよね。
そうすると、戸籍から外され離婚したことが記載されます。
つまり大きくバツ印がつくことになるんです。
名前の上にバツが書かれます。
ですが事実婚の場合は法的な手続きをもともとしていないのですから、夫婦関係を解消しても戸籍上は変わりません。
また、結婚は夫の家に入るという印象が強いものですが精神的に自由を感じるようですね。
夫の姓を名乗らなくてもいいので立場が対等だと感じることも理由に挙げられます。
このことは事実婚を選ぶメリットとしては大きいと思います。
↑このようなことを話しとったよ。
事実婚とは

事実婚とは一言で言うと「実際には夫婦関係なのに入籍していない状態」です。
入籍していない状態、つまり婚姻届けを出していない、ということですね。
戸籍上は夫婦ではないけれど結婚している状態と同じであれば事実婚と認められます。
時々ニュースなどで目にする「内縁関係」と同じ意味です。
ただ私的には「内縁」という言葉に良いイメージを持つことができません。
厳密にいえば「内縁」は諸事情があって入籍できない関係。
それに対して「事実婚」は入籍をしようと思えばできるけど、敢えて入籍をしないことを選んだ関係だという違いがあると考えています。
法律婚と事実婚の違いは

近年若い世代でも事実婚を選ぶ人も増えてきているようですね。
ここでは法律婚と事実婚の違いを表にまとめてみました。
項目 | 法律婚 | 事実婚 | |
---|---|---|---|
手続き | 入籍、同じ性 | 〇 | × |
住民票の記載 | 妻 | 妻(未届) | |
生活面 | 公営住宅の入居 | 〇 | 〇 |
携帯電話の家族限定割引 | 〇 | 〇 | |
社会保険 | 健康保険の被扶養者 | 〇 | 〇 |
遺族年金の受取人 | 〇 | 〇 | |
会社の家族手当 | 〇 | 会社による | |
保険 | 生命保険の死亡保険金受取人 | 〇 | 会社による |
自動車保険の家族限定割引 | 〇 | 〇 | |
税金 | 配偶者控除 | 〇 | × |
生命保険金控除 | 〇 | × | |
相続 | 財産を相続する権利 | 〇 | 遺言書が必要 |
参考:朝日新聞 Reライフ.net
このように生活面ではほぼ困ることはありませんよね。
ただ税金面では不利になることが多いです。
もうひとつ大事なこと。
健康面についてです。もしもパートナーが亡くなったら・・ということも考えておきましょう。
全部ひっくるめて、覚悟が必要やね。
再婚するということはそういうことやと思うんよ。
事実婚の場合、自動的に相続する権利がありませんので遺言書が重要になります。
遺言書に書いておくことでパートナーに財産を残すことができますよ。
「50代の事実婚はメリットある?熟年カップルが入籍をしない3つの理由」のまとめ

子どもに手がかからなくなった50代は自分のことを考える時期かもしれません。
将来のことを考えると、不安ばかり考えて誰かに頼りたくなることもありますよね。
そんな時、法律上の手続きを取らなくても幸せになる方法はあるんです。
入籍をすることにこだわらなくても、事実婚でもメリットは多いということを知っておいてくださいね。
社会的には認められている事実婚。
転出届の「世帯主との続き柄」欄に「妻(未届)」と記載し住民票に反映されれば事実婚という証明になるんだそうですよ。
どんな将来を描き、どんな生活をしたいのかを考えて選びたいですね。
結婚のカタチも変わってきたんですねー